LP(ランディングページ)の改善にまず活用したいのが、ヒートマップ分析です。
Google Analyticsなどのアクセス分析だけでは可視化しづらい、
・どこがよく読まれているのか
・ユーザーはどこで離脱しているのか
・どこがよくクリックされているのか
といったポイントを、サーモグラフィのように視覚的に分かりやすくチェックすることができます。
簡単に導入・分析できるので、CVR改善の第一歩としてヒートマップを取り入れてみましょう。
では、主要な機能を解説していきます。
ユーザーがどこをクリックしているのかを可視化します。
最もクリックされているCTAボタン(「購入する」「問い合わせ」などコンバージョンにつながる)がどこにあるのかを見ることで、CVに関わる重要な要素は何なのかを分析することができます。
例)値段・プラン下 →値段を見て決めるユーザーが多い
機能説明の下 →機能を見て決めるユーザーが多い
また、Google AnalyticsではCTAボタンにクリックイベントを仕込んで計測しますが、ヒートマップではクリックイベントを使わずに計測します。
そのため、ボタンではないのにクリックされている箇所 = ユーザーが意図した挙動をせずストレスを受けている可能性のある箇所 を洗い出すことができます。
LPがどこまで読まれているかを可視化します。
流入数はあるのにCVに繋がらないとき、最も読ませたい部分までユーザーがたどり着いていない可能性があります。
終了エリアがどこに集中しているのかを見ることで、訴求の優先順位を変更しやすくなります。
ユーザーがLPのどの箇所で長く閲覧していたかを可視化します。
ユーザーが最も知りたい情報は何かを把握するのにも役立ちますし、
逆に、ユーザーにうまく読ませることができていない箇所も把握できます。
読ませたいのに熟読率の低いエリアがある場合は、読みやすくなるようにテキスト量やデザインの修正が必要となります。
クリック以外でユーザーが離脱したエリアを可視化します。
こちらは、おすすめヒートマップツール「UserHeat」で見ることができます。
UserHeatについては次の項目でご紹介しますので、ぜひこのままお読みください。
ユーザーがLPから離れる手段は次の2種類があります。
①ブラウザの「もどる」ボタンや、タブを閉じることによる離脱
②CTAボタンをクリックして別ページへの遷移
このうち、①の遷移を対象としたのが離脱エリアです。
②はCVにつながるポジティブな遷移ですが、①はCVに繋がらないネガティブな離脱と言えます。
どのポイントで離脱が発生しているのかを把握することで、ユーザーがサービスに対して「何か違う」と思ったポイントはどこなのかを知ることができます。
訴求内容を変えてみる、広告のターゲット・内容を変えてみる、など改善していきましょう。
便利な機能ばかりのヒートマップを使ってみたい!という場合におすすめなのが「UserHeat」というサービスです。
無料で月間30万PVまで分析することができ、簡単な登録で始められるので、まず試してみるのにおすすめです。
①解析したいサイトのドメインを入力
②ログイン情報などを入力
③発行された解析タグをサイトに導入
WordPressなど一部CMSにも対応しており、GoogleTagManagerを利用した導入も可能です。
④データが貯まれば、すぐにヒートマップを確認できます
無料版だと分析機能にある程度の制限はありますが、PC・SPどちらも手軽に分析できて便利なツールです。
数値分析だけでは見えてこない、ユーザーのLP上の動きを可視化するツールとしてヒートマップをご紹介しました。
データの蓄積まで少し時間が必要になるので、導入で迷っている方は無料サービスをとりあえず入れてみる、というのも良いかと思います。
施策の成果も目に見えて分かるので、ぜひLP改善の一環として取り入れてみてくださいね。