こんにちは、株式会社Romantistのデザイナー荒井です。
デザイナーと一緒に仕事をする皆様の中には、どのように修正指示を出すべきか普段から悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
前提として、どんな修正指示でもフィードバックをいただけることはとてもありがたいです。しかし、その中でも特に修正対応がスムーズだった指示について、いくつか紹介したいと思います。
デザインの修正指示はメール等でテキストベースで行うことも多くあります。
テキストベースの修正指示は、詳細に記述されていないと修正箇所を特定することが難しい場合があります。
もちろん、テキストベースで修正箇所を明確に記載していただける方も多いですが、場合によっては詳細な情報が必要なこともあり、その情報が不足していると修正箇所の特定が難しくなることがあります。
その場合、修正指示を直接キャプチャに記載していただけると、修正箇所を特定しやすくなります。
紙媒体のデザインなどでよく使われる手法であり、Web上でキャプチャに指示を付けられるツールも多数あります。これらを活用すると、修正指示の進行がスムーズになると思います。
デザインの修正を頂いていると、「フォントサイズを大きく」「キンアカに」といった直接的な修正指示をいただくこともあります。
こちらも決して悪いわけではありませんが、修正の背景を理解すると、他の対策も講じることができます。その方が良い結果をもたらす場合もあります。
「フォントサイズを大きく」「キンアカに」は結論、該当箇所を目立たせたいということになるかと思うのですが、全体のバランス等が崩れる可能性もあります。
目立たせる方法はマージンの調整や装飾の仕方等他にも講じる方法はありますし、背景の理由を様々な形でデザイナーにインストールしていただくことでより要件がクリアになり全体のクオリティの向上にもつながることがあるかと思います。
そもそもデザインの修正指示は明確に伝えることが難しいものです。
デザイナーの自分も他のデザイナーに修正指示を行うことはありますが、きれいに言語化できる修正は稀だったりもします。
特に非デザイナーの方だと、モヤモヤを飲み込んで明確に言語化できる修正指示のみを伝えてしまっている方もいらっしゃるのではないかと思います。
モヤモヤや違和感は大概解決した方が良い場合の方が多く、それを解決しないままデザインを作成してしまうと取り返しのつかない結果になることもあるかと思います。
些細なことでも良いので、なにかモヤモヤや違和感があることを忖度なく伝えていただけると大変ありがたいです。そういった内容を伝える際にはテキストベースのコミュニケーションは不適切なことが多いと思うので、ビデオ通話や実際にお会いしてFBをいただけるのが良いかと思います。
できる限りの要望を叶えたいと常日頃デザインと向き合ってはいますが、やはり予算や期間の関係で無尽蔵に修正対応をするのは難しいことがほとんどです。
デザインを作成する際には予算と期間を考慮して、なるべく手戻りが少なくなるようにスケジューリングしてすすめていくことがほとんどです。
ほとんど完成した段階で根底から覆るような修正指示などが発生してしまうと、対応しきれないこともあります。デザインの制作には予算と期間というリミットがあるという前提を少しだけ意識していただけると、適切なタイミングで適切な修正指示をいただくことができ、手戻りが発生する確率を減らしていけるかと思います。
デザインは非言語コミュニケーションの要素も多く含み、その分修正指示を行うのが難しいものだと感じています。しかし、その部分が魅力でもあり可能性を感じる部分でもあります。
私達は皆様と協力しフィードバックを受けながら、よりよいデザインを作成するよう努めていますので、何かお困りごとなどあればお気軽にご相談ください!